昭和十七年七月二十二日
2020-03-14


七月二十二日  
 午前中御池へモンチャンと私達とで行く。御池に淺間がさかさにうつって綺麗だった。 
 モンチャンに寫眞を取っていただいたが、私達の知らないあいだ(たとえば橋の上でブヨにさゝれた所をボリボリかいてゐる時だとか)にパチパチ寫されるので困った。 
 午後大瀧へ行く。瀧は谷底にあって、下りて行くと冷蔵庫に入った様。茶店でやすんでゐると、茶店のぢいさんが、明日來ればおまんぢゅうをこしらへておく、と言ふので大いにうれしがった。そのぢいさん、モンチャンのことを大将大将と言ふのでおかしかった。モンチャンてれてゐた。 
 モンチャンは明日東京へかえらなくてはならないので今夜は送別會。綴方教室と言ふのをやってワァワァ笑った。モンチャンはあえなくもまけて、ケッサクなオンチの歌と落語二つした。


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